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今更人に聞けない!うつ病ってどんな病気?

うつ病とはどういう病気か

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「うつ病」という言葉はここ数年で急に世間的な認知度が高まりました。

うつ病という精神疾患を診断される人の数も急増してきているということがありますが、従来型のうつ病と異なる「新型うつ病」など現代特有の症状を見せる患者も出てきたことがニュースなどで取り上げられたことも関係しています。

しかし一方でそうした「うつ病」やそれに似た症状についての理解はあまり進んでいないというのが実情のようで、未だに職場でうつ病を発症した人に対して個人の甘えや考え方に理由を求めるような意見が見られたりしています。

うつ病は他の体の部位に置こる疾患と異なり、あくまでも本人がどう感じているかということで診断をされるものです。

そのため例えば病原菌がなくなったから完治、といったわかりやすい解決をすることができず、一端症状が回復したように見えても別の瞬間にちょっとしたきっかけで再発するといったこともよく起こります。

気をつけてもらいたいのがそうしたうつ病の症状は決して特別な環境や特定の資質の人にだけ置こるものではなく、誰でもちょっとしたきっかけで罹患する可能性があるということです。

普段から予防のための対策をとっていくことで自らの罹患を防ぐこともできるので、ぜひ全ての人がしっかりと病気についての理解をしていってもらいたいところです。

うつ病の主な症状

うつ病という病名からもわかるように、主な症状としてあるのが「鬱」な気持ちがずっと続くということです。

何事に対してもやる気がわかなかったり、死にたいといったネガティブな感情がずっとつきまとう、全身に倦怠感を感じて朝起きることがつらいというような症状がまず最初に現れます。

うつ病は自分自身で発症に気づくということは実はそれほどなく、ほとんどの場合で周囲の家族や職場の同僚が「いつもと様子が違う」「言葉をあまり話さなくなった」といった異変に気づくことで発覚をします。

もし身近な人が急に人と会いたがらなくなったり、口数が極端に少なくなった、身の回りが乱雑になって身だしなみが目に見えて汚くなってきたというようなことがあったらうつ病になりかけていることが考えられます。

参考>>うつ病 こころとからだ

うつ病治療のための4つの方法

実際に罹患をしてしまった人は治療を受けることになりますが、その時には大きく4つの方法をとっていくことになります。

それは「休養」「薬物治療」「環境調整」「精神療法」です。

例えば職場でうつ病を発症した人がいた場合、まずはしばらく会社を休みゆっくりと休養がとれるようにします。

完全に休むのが難しいという場合には「環境調整」として勤務時間を短くしたり、仕事の負担が軽い部署に移動をしたりといったことをしていきます。

またうつ病にかかると常に不安を強く感じたり、夜に眠れなくなるといった症状が置こるためそれに対応するための薬物を医師から処方してもらいます。

最後に「精神療法」としてカウンセラーなどと相談をしながら、うつ病になりやすい考え方や性格を変えるための方法をとっていきます。

いずれにしても何かをしたから急によくなるということのない病気であるため、周囲の強力や理解がなくては完全に回復をするのは難しいでしょう。