高齢者がかかりやすい病気を紹介!
40代から始まる老年期は
高齢者と呼ばれる世代になってくると、ほとんどの人が何らかの慢性疾患を抱えるようになってきます。
若いころは刺しても死なないというほど丈夫が自慢だった人も40歳を過ぎたあたりから急激に体力の落ち込みを感じるようになってくるため、気づけばちょっと階段を上っただけでも息切れがするなんていうことにもなってしまったりします。高齢者の病状の大きな特徴になっているのが、そうした体力の落ち込みが徐々に進んでいくことにより起こる症状が多いということです。
運動をしたときの息切れの原因は気管支や肺の機能が落ちたことによりますし、他にも血液循環が悪くなることで起こる不整脈や高血圧、内臓の機能が衰えることによる様々な疾患症状などが起こります。ですので高齢者になってから発症をした病気は回復に時間がかかったり完治が難しい状況になることもよくあります。
そういった意味で考えると人の老年期は40代から既に始まっているというふうに言い換えることもできます。40歳を過ぎたらいつまでも若いつもりではなく、以降は少しずつ体力や内臓機能が落ちていくということを意識して予防対策をしていく必要があります。
高齢者に多い循環器系の不調
高齢者に特に多く見られる症状としてはまず循環器系の不調である、高血圧や動脈硬化などがあります。
また肺機能も高齢者になると急激に落ち込むため、気管支炎から肺炎や肺気腫に進行してしまうということもよく起こります。さらに特に男性の場合には泌尿器系に不調が起こりやすく、失禁や頻尿、前立腺の病状などに悩む人も増えてきます。
それと食中毒やウイルス性の感冒症も若い時期に比べて免疫力が落ちることからよりかかりやすくなってきます。高齢者は体質的に「予備力」という環境や体調の変化があったときの病気から身を守る力が弱くなってくるため、全ての病気におけるリスクは若い時期より高くなるという認識を持つようにしましょう。
>「老化」するとはどんなこと? – 財団法人日本食肉消費総合センター
目はとくに老化の進行が早い
身体の中でも、老化が明確に解る部位といえば、「目」が挙げられるでしょう。
高齢者ほど老眼や白内障などを患いやすく、日常生活にまで支障をきたす人も少なくありません。とくに、老眼は自分で老眼鏡などを選ぶことも可能ですが、適した度数の老眼鏡でないと、症状が悪化する可能性もあります。いずれも、病院で診察を受けることで適切な処置や治療を受けられるため、少しでも以上を感じたら早めの診療をおすすめします。
ですが、目の皮膚が垂れ下がる眼瞼下垂のように、病気によっては眼科で治療を行えないケースも少なくないため注意が必要です。こちらは、皮膚の切除や埋没を行うことで治療できるため、外科や整形クリニックの担当となります。