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知ってた!?花粉症の正しい基礎知識

花粉症とはどういう病気か

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冬も終わりに近づく頃になると多くの人が悩むのは「花粉症」です。

3月頃に入って気温に暖かさを感じるようになってくると、そぞろ目が痒くなってきたり鼻水が止まらなくなったりという症状が出てきます。

ですので早い年齢のうちから花粉症の症状がある人などは、冬のうちから予防接種を受けておくなどの対策が必要になってきます。

今や国民病と言ってもいいほど有名になった花粉症ですが、これは割合としては日本人全体の約25%が罹患していると言われています。

4人に1人というと思ったよりも少ないなという感じもありますが、それでも全体数がかなり多いということは間違いありません。

花粉症とは簡単に言えば花粉由来のアレルギー症であり、杉の木やヒノキといった樹木から大量に出る花粉が体内に入ることによりそれを追いだそうと過剰に体が反応して涙や鼻水といったものを出すようになります。

花粉症にもいくつかの種類があり、どういった植物の花粉を吸い込むと症状が出るかということによって症状や発症の時期が異なってきます。

またアレルギー症には花粉症のように特定の時期にだけ発症するタイプの「季節性アレルギー性鼻炎」と、ダニやホコリ、ペットといった季節や時期にかかわらず発症の可能性がある「通年性アレルギー性鼻炎」といったものとがあります。

花粉症になる人とならない人の違い

花粉症が怖いのは、それまで全く症状がなかった人もある年から突然症状が出るようになることもあるということです。

というのも花粉症のようなアレルギー性鼻炎の症状は、人の体内にあるIgE(アイジーイー)という抗体がどのくらいあるかによって起こったり起こらなかったりするためです。

このIgEはアレルギーのもとになるもの(花粉症の場合の花粉など)が体内に入ったときに、少しずつ抗体が作られていくというしくみになっています。

そのため子供のときから花粉を吸い込んできて、それで抗体が少しずつ蓄積されてきたところで一定の基準値を超えると花粉症としての症状になってくるのです。

ですのである年になって突然花粉症になるという人もおり、一端発症してしまうと翌年以降もその症状に苦しむことになります。

つまり今の時点で症状がないから一生大丈夫ということはありませんので、仮に今花粉症ではなくてもよけいな花粉を吸い込まないように防御対策をとっていくことが勧められます。

花粉症のための主な対策方法

既に花粉症の症状が出ている人の場合には、事前に注射を受けたり内服液を飲んだりして少しでも症状をおさえるようにしていかなくてはいけません。

花粉症対策としては薬品の利用の他に、メガネやマスクで粘膜部分に花粉がつかないようにしたり、アレルギーのもとになる体質を改善するための「減感作療法」というものを受けたりします。

しかしまた花粉症の発症がないなら事前に予防対策をしておくことも大切です。

花粉が飛びにくい時間に外出をするようにしたり、花粉が付着しにくい服装や髪型をする、室内で空気清浄機を設置して花粉が飛び散らないようにするということです。

自分だけでなく周囲の人に花粉被害がおよばないように、外出先では花粉を服からおとしてから入ったりするなどの気遣いも大切ですね。